長者原ビジターセンタースタッフのブログ

「ナイトウォーキング~何が出るかな?夜のタデ原探検」を行いました!

 7月27日(水)、飯田高原お宝探検隊にて、「ナイトウォーキング~何が出るかな?夜のタデ原探検」を行いました!
 昼間、タデ原周辺を歩くことはあっても、夜はなかなか歩く機会がありません。
 私たちが普段見ることはなくても、夕方~夜にかけて、動き出す花や昆虫たちがいます。
 そこで今回は、ナイトウォーキングと題して、普段見ることのない、夕方から夜に動き出す生きものに焦点をあてた、探検を行いました!

 夕方18:00。タデ原湿原は、徐々に暗くなりはじめます。
 そんな夕暮れ時に、見ごろとなる花があります。
 「キスゲ」です。
 キスゲは別名「ユウスゲ」ともいい、花は夕方開いて、次の日の午前中にはとじるというユニークな花です。
 
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キスゲの「スゲ子ちゃん」に扮する環境省の指原アクティブレンジャー

 キスゲが夕方開くのは、スズメガなどの蛾に送粉してもらうためといいます。そして、夕方暗い時でも、蛾などの昆虫にわかりやすいよう、黄色をしているのだそうです。
 そんな難しいキスゲの生態を、特別ゲストティーチャーの「スゲ子ちゃん」に解説してもらいました!

 スゲ子ちゃんは、「私の彼氏は蛾なのよ~♪」とみんなの笑いを誘いながら、キスゲの生態の不思議について楽しく説明してくれました!
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 キスゲが揺れるタデ原を後にして、次に夕方から夜にかけて動き出す虫の観察を行いました。
 観察といっても、じっとしていたのでは近くで見ることができません。
 そこで今回は特別に学習のために、*園地内で昆虫を採集しました。

 採集といえば、虫取り網ですが、今回は昔ながらの方法でとってもらいました!
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 持っているのは、竹の棒ですが、この棒の先の丸型には、なんと!「クモのネバ」がはってあります!
 ちょっと前までは地元の人たちは、こんな道具を作って、家にかけてあるクモのネバを集めて、昆虫採集していたそうです。
 自然をうまく利用して、道具を作り出していた知恵に感激!
 
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昆虫を採集する参加者 何かとれたかな?

 また、とっておきの場所で、昆虫を採集しました。
 樹液の出ているミズナラの木です!
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樹液に集まる昆虫を観察中!

 樹液はカミキリムシやガの幼虫が樹皮にあけた穴からしみだしてきます。
 しみだした樹液は、夏の高温で発酵して、甘い香りを出します。
 その匂いに誘われて、たくさんの昆虫たちが集まってくるのです。

 最後にみんなで集めた昆虫をひとつひとつ観察。昆虫を驚かさないように、赤いライトで照らして観察しました。
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 ミヤマアカネをはじめとするトンボ類の他、ヘビトンボ、コクワガタなどを観察することができました!
 中にはこれから羽化しようとしている、ヒグラシの幼虫の姿も!
 なんでセミ類が、夜に羽化するのかという話をすることができました。

 私たちの周りには、夕方や夜に動き出す生きものが、たくさん住んでいます。
 「暗い」ということは、ある生きものにとっては、とても大切なことなのです。
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コクワガタ

 私たちは、常日頃電気を使い、夜は明るく照らして生活していますが、このような私たちの生活は、夜動き出す昆虫たちに、少なからず何らかの影響を与えているのかもしれません。

 今回の探検ではそんな、夜の「暗さ」の大切さを学習することができました!


*今回は学習目的で、昆虫の採集を行ったものであり、国立公園内での採集を推奨するものではありません。今回の行事でも、採集した生きものはすべて、採集箇所に戻しました。
 
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by chojabaru-visitor | 2011-07-31 14:45 | 環境教育活動

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