長者原ビジターセンタースタッフのブログ

タデ原で『モニタリングサイト1000 里地調査』を開始しました!

こんにちは、村松です。
長者原では現在、梅雨もそろそろ本番!と思わせる強い雨が降っています。
ミヤマキリシマの時期の人の賑わいはどこへやら、雨と風の音だけが聞こえる、しずかな平日です。

さて、タデ原では今年度から、『モニタリングサイト1000 里地調査』を始めました!!
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この『モニタリングサイト1000 里地調査』とは何かいうと…

日本全国に、自然環境をモニタリングする調査地『モニタリングサイト』を1000か所ほど設置し、継続的なモニタリングをしよう!という環境省の事業です。
長期間にわたって継続して調査し、情報を集めることによって、外来種の侵入や、希少種の減少といった異変をいち早くとらえ、調査地の自然環境を守るために役立てることを目的とした、全国規模の取り組みです。
そのモニタリングサイトの植物調査地の一つとして、今年、タデ原が登録されました。
(モニタリングサイト1000についての詳細はこちら

現在タデ原では、
『オオハンゴンソウやアメリカセンダングサなどの外来種が侵入している!』
『昔は見られた草原の希少な植物が見られなくなった!』
など、心配な情報がたくさんありますが、実際にどの植物がどれくらい侵入して、どの植物が消えたのか?といった長期的なデータはありません。

そこで、この『モニタリングサイト1000』に登録し、決まった方法で定期的に、継続して調査をすることで、データを集め、タデ原の自然環境保護につなげていこうとしています。
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▲オオハンゴンソウは特定外来生物のひとつ。着実にタデ原に侵入してきている。

調査は、あらかじめ決めた4つの調査区を歩き、見つけた植物の状態(つぼみか、花か、実か…)を記録していく方法で行います。
調査を行うのは、長年タデ原を見つめ、保護してきた『九重の自然を守る会』のメンバーが中心。毎月1回、まずは平成29年までの5年間、継続して行います。

先日6月16日日曜日、3回目となる調査を行いました。
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▲見つけた植物は写真を撮って、あとでみんなで再確認。

今回の参加者は、九重の自然を守る会のメンバー13人。
複数の目で探すので、草むらの間を一生懸命探しているうちに見過ごした高木の花……も、別の目が発見!しっかり記録ができます。これがとても大切で、
普段、自分が一人でタデ原を歩いているときは、たくさんのものを見過ごしてしまっているんだなぁーと思う瞬間です。

さらに、お互いに持っている植物マメ知識も共有しながら、植物の勉強にもなります♪
ネジキの花が咲いていると…
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『ネジキの花はいい香りがするんだよ~~』
『どれどれ… おぉ!!知らなかったなぁ~』
話がふくらみます♪

調査の結果、今回記録した植物は全部で89種(※)。
5月の調査では56種(※)だったので、1か月の間にたくさんの植物が花やつぼみをつけたことがわかります。 (※)同じ種でも、別の調査区で見つかれば1種としてカウントした場合

このように、決まった場所・決まった方法で、継続的に集めたデータを比較することによって、タデ原の様々な自然環境の姿が見えてきます。今後データが蓄積すれば、どんなタデ原の姿が見えてくるでしょうか……???

毎回の調査の様子は、ビジターセンターの階段に展示していますので、来館時にはぜひご覧ください♪
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まだまだ始まったばかりの取り組みですが、何よりも継続が大切です。
タデ原の貴重な自然環境を残していくために、これからも長く、そして楽しく調査を続けていきたいですね!



by chojabaru-visitor | 2013-06-20 15:51 | 自然保護活動

長者原ビジターセンター周辺の自然や、それに携わる人の活動を中心に、情報発信していきます!http://www.facebook.com/choujabaruvisitor
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