長者原ビジターセンタースタッフのブログ

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梅雨の晴れ間のタデ原散策

 蒸し暑い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
梅雨のじめじめした気候で、気分もすっきりとしない毎日でしたが、ここ飯田高原でも先週ころから太陽が顔を出すようになりました。

 6月28日(火)の夕方は、久しぶりにすっきりと晴れ渡り、ガスに隠れていた山々が現れだすと、しばらく見ないうちに緑が濃くなっていました!!
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タデ原

 私も久しぶりに仕事後、タデ原をゆっくりと散策しました。
 タデ原では、セッカやホオアカ、モズなどの鳥の姿もよく見かけるようになりました。
 ホオアカやセッカは、草原から少し飛び出した草や木の枝に、よくとまります。
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ホオアカ
スズメ目ホオジロ科

 初夏の花も準備万端で、今か今かと開花を待ち構えているように見えました。
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キスゲ
ユリ科 

 一足先に咲き始めているイブキトラノオは、近くに寄ってみると、花のつくりの美しさにびっくりします!ぜひルーペでご覧ください。
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イブキトラノオ
タデ科

 林の中では、盛りを過ぎたギンリョウソウが、頭をふくらませていました。これは受粉して、実になった状態です。
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ギンリョウソウ
イチヤクソウ科 

 これからあと一週間もすると、タデ原では、夏の花々が咲きみだれ、一年で一番賑やかな時期を迎えます!
  
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by chojabaru-visitor | 2011-06-29 14:26 | 長者原ビジターセンター

「九重の自然を守る会」50周年記念写真展を実施中です!

 ひとつ前のブログで、九重の自然を守る会の50周年記念総会が開催されたことをお伝えしました。
 これに合わせて、長者原ビジターセンターでは、くじゅう地域における自然保護活動の50年の歴史をふりかえる、記念写真展を実施中です!
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写真展開催の様子

 写真展では、九重の自然を守る会初代理事長である、故 赤峰武氏の写真や、守る会発足の前身となった「飯田高原ガイドクラブ」の活動の様子、昭和37年くじゅう山群最大の悲劇といわれる大量遭難事故の様子や、守る会発足当時から続けられている登山道保全整備活動の様子、そして近年のタデ原での自然観察会の様子など、多岐にわたる活動写真を、赤峰武氏のイラストや昔の新聞記事も交えながら、全73点展示中です。
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  私は写真展の編集・展示作業の中で、昔の活動写真や風景を見て、人や風景は時代とともに移り変わっても、これから先も受け継がなくてはならないものがあるような、そんな気がしました。

 写真展は、6月21日(火)~7月18日(月)まで開催予定です!
 ぜひこの機会に、くじゅうの自然の歴史について、学んでみてはいかがでしょうか?
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by chojabaru-visitor | 2011-06-23 13:20 | 長者原ビジターセンター

九重の自然を守る会50周年記念総会

 6月19日(日)、地元の自然保護団体である九重の自然を守る会の、設立50周年記念総会が、長者原地区にある星生ホテルにて開催されました。
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記念総会の様子(星生ホテルにて)

 九重の自然を守る会は、昭和36年(1961年)に厚生省(現:環境省)の阿蘇国立公園(現:阿蘇くじゅう国立公園)の長者原管理官事務所の管理員(現:自然保護官)や、玖珠営林署(現:森林管理署)田野担当区主任、赤峰武氏をはじめとする地元住民らにより発足。以来、くじゅう山群の美化清掃活動・ミヤマキリシマ等の高山植物保護活動、飯田高原を中心とする野焼き活動、登山道の保全整備活動などを続け、今年で50年を迎えます。(会員数350名)

 日本全国、自然保護団体はたくさんありますが、50年続いている自然保護団体というのは、全国でもまれなのでは、という声をよく聞きます。

 記念総会は、九重町長や大分・大分西部の両森林管理署の署長、環境省のくじゅう自然保護官の他、歴代の環境省のレンジャーや、営林署の森林官の方々も遠方から駆けつけて、盛大に行われました!
 
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午後のパネルディスカッションの様子(左から長者原の第8代レンジャー名執氏、由布院玉の湯会長の溝口氏、法華院山荘の弘蔵氏、守る会副会長の船津氏)
 
 この19日の50周年記念総会に合わせて、18日(土)には九重の自然を守る会の初代理事長の、故 赤峰武氏の顕彰碑の除幕式が行われました。
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神事の様子

 この顕彰碑は、九重において自然保護活動の礎を築いた、赤峰武氏の功績を讃えるとともに、赤峰氏の意志を末永く継承していくことを目的に、建てられたものです。
 
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初代理事長:赤峰武

 当日は大雨にもかかわらず、赤峰武氏のご子息を始め、九重町長や九重の自然を守る会のメンバーらが多数参加して、除幕式が行われました。

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 顕彰碑の場所は、ビジターセンターのある長者原から、やまなみハイウェイを湯布院側に1.7kmほど行った道沿いに建てられています。(顕彰碑を建立したところは、地元の方の牧野が隣接しています。見学は自由ですが、ロープ柵の内側の牧野内には立ち入らないようお願いいたします。)

 最後に赤峰武初代理事長の、九重の自然を守る会会報での、巻頭の言葉を紹介したいと思います。

「九重の自然はすばらしいということを教わった。そしてこの自然は守らなければならないものであることも教わった。それから法律や制度のみでは守りきれないことがわかった。そこで生まれたのが『九重の自然を守る会』である。~自然保護運動は本来地味である。自然へのこよなき愛情がなければ続かない。説得力がなければこの運動はなりたたない。奉仕の勇気がなければ説得力は身につかない。
 九重の自然を守る会は「ほんもの」でありたいと願ってきた。これからも、この願望は捨てられない。」(会報第16号 昭和49年6月2日より)

 この地域での自然保護活動の歴史を知れば知るほど、よりくじゅうの自然がいとおしく、そしてまた、くじゅうの自然の持つ懐の深さを感じさせられます。
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by chojabaru-visitor | 2011-06-19 11:25 | 自然保護活動

梅雨時期のミヤマキリシマ鑑賞

こんにちは。毎日毎日雨ばかりの日が続きますね。雨が続くと、なんとなく頭がぼんやりしてしまいますね。
 くじゅうではミヤマキリシマの開花もすすみ、くじゅう連山ではミヤマキリシマの花が、見ごろを迎えています。
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平治岳山頂付近(6月14日撮影):環境省くじゅう自然保護官事務所提供 

 しかし、ちょうど今は梅雨の真っただ中でもあり、「せっかくくじゅうに来たけど、すごい大雨で登山を断念した」という方が、よく当ビジターセンターにみえます。

 ビジターセンターでは、映写室の中でハイビジョン映像「くじゅう彩の大地」(約18分)と「生命めぐる湿原」(約15分)の2本をご覧いただくことができます。「くじゅう彩の大地」では、くじゅう連山の四季を追った内容となっており、映像には現在見ごろを迎えている、山一面ピンク色に染めるミヤマキリシマも登場します。
 雨天でミヤマキリシマ鑑賞登山を中止した場合は、ぜひ長者原ビジターセンターで映像をご覧くださいね!(上映は、ご依頼があったときに行いますので、カウンターへお気軽に声をおかけください。)
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くじゅう彩の大地の上映の様子

 さて、遠方からくじゅうへ来られていたり、仕事の休みの融通をきかせて、くじゅう登山を計画されている場合は、悪天候時でも予定通り登山を強行することが多いようですが、登山者の様子を見ていると、たまに「この天気の中でも大丈夫かな?」と心配になることがあります。

 晴天時と雨天時とでは登山道の様子がまったく違います。
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扇ヶ鼻分岐~星生山間でガスが発生した場合

 ガスが発生していれば、登山道を外れないように細心の注意が必要となりますし、岩場は滑りやすくなります。雨合羽を着ての登山では、体力の消耗の仕方も違いますし、ガレ場では土石流が発生するおそれもあります。
 無理をすると、遭難してしまうおそれもあります。

 そこで、登山計画をたてるときには、行程の途中で何かアクシデントがあったときに(例えば大雨が降ってきたり、ケガをしたときなど)予定のコースを変更して短時間で下山できるコース(いわゆるエスケープルート)を必ず把握しておきましょう。
 
 また、当初から予定のコースでの登山が難しい場合に、何を行うのかの予定も立てておくとよいでしょう。(例えば、短いコースでハイキング程度におさめるなど)

 自身の登山経験や体力に照らし合わせて、無理をせずに、安全で楽しい登山をお楽しみください!
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by chojabaru-visitor | 2011-06-17 17:48 | 長者原ビジターセンター

ミヤマキリシマの時期の静かな楽しみ方②

 前回のミヤマキリシマの時期の静かな楽しみ方①に引き続き、ミヤマキリシマの王道登山コースではない、くじゅうの魅力が詰まった、旬の楽しみ方を紹介します。
 
 今回紹介するのは、長者原(九重登山口)~諏蛾守越~三俣山(本峰・南峰)コースです。
 長者原(九重登山口)から諏蛾守越えまでは、昔、硫黄を搬出するのに利用していた、硫黄山道路を利用します。
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九重登山口

 このコースは、硫黄山の噴気孔を間近に見ながら諏蛾守越えに向かうので、迫力満点です!(立ち入り禁止区域には入らないでください。)
 諏蛾守越え手前は、火山帯特有のガラガラとした岩場を登ります。
 登りつけば、諏蛾守小屋が迎えてくれます。(といっても、無人の避難小屋です)
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諏蛾守小屋

 諏蛾守越えからは、ネザサに覆われた登山道を登っていくことになります。
しばらく急な坂が続きますが、後ろを振り返ると、北千里浜と天狗ヶ城・星生山・硫黄山の雄大な景色が一望できます!!
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ちょうど真ん中に盛り上がって見えるのが、久住山です!

 最初の上り坂を登りつめて本峰を眺めると…

 ミヤマキリシマの花の開花時期には、本峰の斜面がピンク色に染まっているのを目にすることができます!
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ミヤマキリシマの群生(2009年6月8日の写真)
 
 本峰から南峰までの間には、かわいらしい果実のような形をした花をつける、ドウダンツツジがたくさんあります。
 三俣山は、紅葉の名所としても知られていますが、葉が真っ赤に紅葉するドウダンツツジの株がたくさんあることも、その理由の一つなのかもしれません。

 そしてここらあたりから、コケモモなどの高山植物も見ることができます。
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コケモモ
ツツジ科

 三俣山の南峰一帯は、ミヤマキリシマの群生地だったのですが、3年前に登山者の不注意により(バーナーを倒してしまったとのこと)山火事が発生し、多くのミヤマキリシマが焼けてしまいました。
 南峰からは、坊ガツルが一望できます!
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 ミヤマキリシマも比較的多く、また高山植物も楽しめる三俣山コースは、この時期の静かな山歩きに、おススメです!

 お出かけの際には、地図とコンパスをお忘れなく。
 
 
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by chojabaru-visitor | 2011-06-07 17:23 | 旬のおススメ

山開き前後レポート

 6月4日(土)、朝9:00頃牧ノ戸峠に着くと、すでに牧ノ戸峠駐車場は満車状態。
長者原には臨時駐車場が設けられ、長者原の九重登山口~牧ノ戸峠間のバスも臨時バスが運行されているようです。
臨時バスについては、日田バスホームページをご覧ください。↓↓
http://www.nishitetsu.ne.jp/hitabus/

 牧ノ戸峠登山口は、本当にたくさんの人であふれかえっており、牧ノ戸峠~沓掛山間の登山道も渋滞していました。
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登山者の長い列

 ミヤマキリシマの花を目当てに訪れた方が多かったようですが、まだ山頂帯は開花が始まったばかりです。しかし現在、イワカガミの花が満開で、大変美しかったです!!
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イワカガミ
イワウメ科

 イワカガミの花は、ラッパのような形をしており、喉の奥から「私を見て~!」と叫んでいるかのように見えます♪

 また、ツクシドウダンの開花も始まっており、初夏の山に彩を加えています!
ツクシドウダンの花を見ると、なんともさわやかな気持ちになります♪

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ツクシドウダン
ツツジ科

 6月5日(日)は、あいにくの雨模様でしたが、くじゅう山開きが開かれ、久住山山頂で神事が行われました。

 この山開きに合わせて、地元の自然保護団体である「九重の自然を守る会」では、前日の4日(土)には登山道保全整備活動として、諏蛾守越え~久住分かれ間において、遭難防止用のペンキ塗りを行いました。
 
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ペンキ塗りの様子

 晴れた日には、「黄色のペンキがなぜこんなに岩場にあるのだろう?」とお思いになるかもしれません。
 今回ペンキ塗りを行った、諏蛾守越え~久住分かれ間は、霧が発生しやすく、特に北千里浜といって、広い砂地を通過するルートのため、登山道を外れると、遭難する恐れがあります。
 そこで1m先も見えなくなる霧が発生した時は、コンパスと合わせて、この黄色のペンキが重要な道しるべとなるのです!

 山開き当日の5日(日)は、毎年恒例の坊ガツル清掃登山を行いました。
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坊ガツル清掃登山

 この日は雨にもかかわらず、22名の守る会のボランティアの方が駆けつけてくれました。
両日ともに活動を行った、九重の自然を守る会の皆さん、お疲れ様でした!
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by chojabaru-visitor | 2011-06-05 15:39 | 登山道保全整備活動

ミヤマキリシマの時期の静かな楽しみ方①

 ここくじゅうでは、雨が降ったり晴れたりと、天候の不安定な日が続いています。
 ビジターセンターのある長者原から、くじゅう連山のほうを見ると、一雨一雨ごとに山の緑が濃くなる様子がよくわかります。
 山の方からはカッコウの鳴き声が聞こえてきて、初夏の高原らしい雰囲気になってきました!

 さて、初夏といえばミヤマキリシマの花の開花を、今か今かと待ち焦がれている人が、たくさんいらっしゃることと思います。
 くじゅう連山で「ミヤマキリシマ!」といえば、平治岳や大船山などが有名です。
 花の開花のピーク時には、山全体がピンク色に染まり、息が詰まるような美しい風景となりますが、それを目当てに多くの登山者が集中するため、登山道が渋滞することもしばしばです。

 今回は、そんな王道ミヤマキリシマ登山コースではなく、ミヤマキリシマだけではない楽しみ方ができる、登山コースを紹介したいと思います。

 今回紹介するのは、*牧ノ戸峠~黒岩山・上泉水山~長者原コースです!

 牧ノ戸峠から黒岩山までは、急な登りが続きます。登りつめると、周囲360度のパノラマで、涌蓋山や阿蘇方面~星生山や硫黄山などが一望できますよ♪

 黒岩山から上泉水山までは、山の尾根を歩くコースになります。足元には、イワカガミやマイヅルソウ、コケモモなどの花がたくさん咲いています。
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マイヅルソウ
ユリ科

 また、「ホーホケキョー」と鳴く、ウグイスの姿を見ることもできるかも!?
 
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ウグイス
ヒタキ科

 旬のミヤマキリシマの花ですが、上泉水山付近にはミヤマキリシマが点々と咲いており、庭園のような趣があります。
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去年の6月10日頃の様子

 上泉水山山頂付近からは、ラムサール条約に登録されている、タデ原湿原を眼下に見ることができます。普段タデ原を歩いたことがあっても、上から見たことがある人はなかなかないのでは?
 遠方には、豊後富士で名高い由布岳の姿が見えます。
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 上泉水山を下山し、アセビのトンネルを抜けて、森の中を進むと、泉水山麓の草原に出ます。
 ここからは、草原沿いの登山道を歩いて長者原に向かうことになります。草原性のかわいらしい花に出会うこともしばしばです!
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 このコースは高山帯から森林帯、そして草原と本当に変化に富んでおり、ミヤマキリシマだけでない、くじゅうの魅力が詰まったコースですよ!!
 静かな山歩きを楽しみたい方にはおススメです。

 お出かけの際には、地図とコンパスはお忘れなく。


*このコースは牧ノ戸峠から登りはじめ、長者原へ降りてくるコースになるので、車等による周回が必要です。バスの時間帯は日田バスのホームページをご覧ください。
6月4日・5日・11日・12日は臨時バスも運行するそうです。↓↓
http://www.nishitetsu.ne.jp/hitabus/
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by chojabaru-visitor | 2011-06-01 14:29 | 旬のおススメ

長者原ビジターセンター周辺の自然や、それに携わる人の活動を中心に、情報発信していきます!http://www.facebook.com/choujabaruvisitor
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