長者原ビジターセンタースタッフのブログ

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KODOMOラムサール〈くじゅう坊ガツル・タデ原湿原〉を開催しました!④

 7月20日、KODOMOラムサール最終日。いよいよKODOMO会議も大詰めを迎えます。

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班ごとに決定した宝ものの発表の様子
 
 昨日班ごとに議論して決定した、6つの宝ものとメッセージを、今度は全体会議の中でどれを宝ものにするか、どのイラストを使うか、メッセージは何にするか、決定します。
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各班で選んだ宝もの

 子どもたちは昨日の集中力をそのまま保ち続け、昨日よりも活発な議論をくみかわします。
「野焼きはみんな入っているから、野焼きは絶対宝ものだと思います。「ミズゴケは九州では珍しいから、宝にいれたほうがいいと思います。」「いや、ミズゴケだけが貴重ないきものではないから、植物で入れた方がいいと思います。」「生きものはこの絵ではいっているから、衣食住の文化を入れたほうがいいと思います。」と、段々会場が熱くなっていくのを感じます。

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討論の様子

 そして終盤、どれを宝ものにするか、それぞれの思いを熱く語ります。「これについて意見のある人?」と中村先生が言うと…
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「はい!!」とみんなが一斉に手を挙げます。

 この様子を見て、私達も感心するばかりで、感動で言葉が出ません。子どもたちが真剣に、くじゅう坊ガツル・タデ原湿原の宝ものについて、考えてくれているのを見て、大人たちも何かを感じ取ったに違いありません。
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会場を見守る大人たち

 最後に決定した宝ものは、野焼き、自然を大切にする人々、湧き水、ミズゴケなどの貴重な植物、衣食住の文化、自然を守ってくれている動物たち になりました。
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出来上がったポスター

 メッセージは、「命のバトンを未来へつなげ!大地の宝庫くじゅう」となりました。
このKODOMO会議では、未来を担う子どもたちが、とてもたくましく、輝いて見えました。

 最後に、九重町長、九重町教育長、竹田副市長へ、ポスターの贈呈式が行われました。
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贈呈式の様子

 2泊3日のKODOMOラムサール。たった3日間で子どもたちが大きく成長したように見えました。
私達大人にとっても、学びの大変多い、素晴らしい行事となりました。
私は、この自然環境を未来へつなぐために、子どもたちにバトンをきちんと渡すことの大切さを、真摯に感じることができました。
 
 今回のイベントに携わってくださった関係者の皆様や、ご支援いただいた皆様に、この場を借りてお礼申し上げたいと思います。
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集合写真

 皆さん、ありがとうございました!
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by chojabaru-visitor | 2015-07-21 18:19 | 環境教育活動

KODOMOラムサール〈くじゅう坊ガツル・タデ原湿原〉を開催しました!③

 午後は、まず長者原ビジターセンターで、森と草原の秘密を探るべく、野焼きの映像を見てもらいました。
急に草原があらわれたのは、野焼きをしているからだったんだね!

 タデ原では、5つのチェックポイントをまわる、クイズラリーを実施しました。いろいろな指令をクリアできるかな?
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クイズラリー

 まず最初のチェックポイントは、「ジェットシューターの重さは何キロ?体験してみよう!」です。
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ジェットシューター体験をしてくれたのは、環境省くじゅう自然保護官事務所の中村さんと田中さん

 実際にジェットシューターを背負ってみると、「最初はいいけど、だんだん重たくなる…!」のです。水を壁に向かって出してみたりと、とても楽しそうな様子でした。

 次のポイントは「タデ原のタデの味は?」です。教えてくれたのは、九重の自然を守る会の赤峰さん。
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さあ、みんな食べてみよう!

 食べてみると…
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そう、辛いのです!

 タデ原のタデの名前は、ぴりりと辛い「ヤナギタデ」の自生地であることからきています。「タデ食う虫も好きずき」の意味がわかったかな?

 3つ目のポイントは、「ヒゴタイはどこからどうやってやってきたか?」です。九重ふるさと自然学校の皆さんが、劇団ばりに、ヒゴタイが大陸から日本へどうやってきたのか、演じてくれました!ヒゴタイコさんの話しぶりに、子どもたちは大喜びでした。
本物のヒゴタイも、頭をあげている姿をたくさん見ることができました!
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「わたし、ヒゴタイコよ!!」

 4つ目のポイントは、「煙のでている山の名前は?」です。そう、硫黄山です。硫黄山の煙を見て、昔の人は天気が晴れになるか雨になるか判断していたとか。「煙が手前に流れてきたら、雨になるよ。」「あ、ほんとだ。今日は雨ふりそうだもんね!」と子どもたち。
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九重の自然を守る会の渡辺さん

 5つ目のポイントは、「野焼きで大変なことは?大変なのに続けるのはなぜ?」という質問。
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答えてくれたのは、同じく九重の自然を守る会の髙橋さん。

「野焼きで大変なのは、火がまわりにつかないように、草を切って、防火帯をつくることだよ。野焼きも人が死ぬことがあるくらい、危険で命がけ。それでも野焼きを続けるのは、草原でしか生きることができない生きものが、たくさんいるし、この風景を守りたいから。」と髙橋さん。
そんな言葉の1つ1つを、子どもたちは真剣に聞き取り、メモをとっているのが印象的でした。
他地域から来た子どもたちにとっては、野に火を入れることを聞いたのは初めてのようで、興味津津でした。

 無事にタデ原クイズラリーを終えた子どもたちは、青少年の家に戻ってからは、中村大輔先生のファシリテーションで、班対抗の生きものパズルゲームで盛り上がったあとに、いよいよKODOMO会議です。
ここから先は、大人は口出しは一切せずに、周りから見守るだけです。
子どもたち自身で考え、議論し、ポスターを作成していきます。
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KODOMO会議の様子

くじゅう坊ガツル・タデ原湿原の宝もの6つを何にするか、グループごとで真剣にディスカッションし、イラストを仕上げる作業を行っていきます。
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真剣に話合いをする子どもたち

 昨日までは、初めて出会ったばかりで遠慮がちだった子どもたちが、今日の活動やゲームで仲良くなり、前から皆同じクラスだったような雰囲気に変わり、一生懸命議論をする様子に、私達大人はびっくりするとともに、とても頼もしく感じました。
 明日のKODOMO会議での仕上がりがとても楽しみです♪
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by chojabaru-visitor | 2015-07-21 17:35 | 環境教育活動

KODOMOラムサール〈くじゅう坊ガツル・タデ原湿原〉を開催しました!②

 KODOMOラムサール1日目に続いて、2日目は、実際にくじゅう坊ガツル・タデ原湿原で現地学習を行いました。
お天気は朝から少しどんよりしており、雨が心配されましたが、なんとか天気がもちました!

 午前中、坊ガツルに向かう車内では、大ヒット曲「坊ガツル讃歌」を流し、歌詞から坊ガツルの様子を想像しながら、現地へ向かいました。大船林道の入り口では、茶色い水がわいている様子を車内から観察しました。

大船林道の終点からは、徒歩で坊ガツルに向かいます。途中、急に森が切れて草原が広がっているところへ出ます。
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「なんで急に森が草原になったんだろうね??周りの様子をよく見てみよう!」

 坊ガツルキャンプ場へ行き、坊ガツルの水源見学や、湧き水の飲み比べ、法華院の歴史の話などのアクティビティを行いました!
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水源見学を案内してくれたNPO法人久住高原みちくさ案内人倶楽部の上好さん

 水源見学では、筑後川の最上流であり、坊ガツル湿原を潤す、水源まで歩いて行きました。子どもたちの中には、水が湧いているところを初めて見たという子もいて、その水源の美しさに感動していました。

 水を実際にさわると、山の水の冷たさを感じます。「山がきれているところで、水が湧き出るんだね。この水の冷たさは、山そのものが火山活動でできて、岩と岩の間に隙間がたくさんあって、冷たい風が通り抜けているからだよ。」と、上好さんが教えてくれました。

 また、キャンプ場では坊ガツル湿原周辺で湧いている3箇所の※水の飲み比べを行いました。(※すべて水は事前に細菌検査したものを利用)
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水の飲み比べを行ってくれた、おおいた生物多様性保全センターの足立さんと炭本さん

 最初においしい水を口に含み、次に茶色い水!?を口に含み、最後に臭い水を口に…!
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水の飲み比べをする子どもたち

茶色い水は、今日バスで林道の入り口で見た水だというと、一同「ゲ~~っ」。最後に臭い水を口に近づけたら、「オエーッ」と正直な反応が返って来ました。見学に行った水源の水は「おいしい!」とのこと。その他、ミズゴケが水をきれいにしていることや、北海道にしか見られないミズゴケが、この坊ガツルにはあるなど、お話いただきました。

 また、法華院温泉山荘の弘蔵さんから、山の歴史について話をしてもらいました。「この山と湿原の歴史は、わかっているだけで、約700年!坊ガツルの名前は、坊がお坊さんの坊で、ツルは水の流れるところだよ。」と教えてもらいました。
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「あそこがお寺があったところだよ!」

 あっという間の坊ガツル見学。午後はタデ原見学です!
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by chojabaru-visitor | 2015-07-21 17:17 | 環境教育活動

KODOMOラムサール〈くじゅう坊ガツル・タデ原湿原〉を開催しました!①

 夏休みに入りましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。長者原ビジターセンターの種村です。

 くじゅうでは、くじゅう坊ガツル・タデ原湿原のラムサール条約登録10周年を記念して、KODOMOラムサール〈くじゅう坊ガツル・タデ原湿原〉を7月18日(土)~7月20日(月)に、九重町で開催いたしました!(主催:KODOMOラムサール実行委員会《くじゅう地区管理運営協議会、ラムサールセンター、日本国際湿地保全連合で構成》)
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ラムサールセンター中村玲子氏からの挨拶

 今回は、遠くは東北の蕪栗沼・化女沼や琵琶湖から、九州内ではくじゅう坊ガツル・タデ原湿原はもちろんのこと、藺牟田池や、今年ラムサール条約に登録された、東よか干潟などから参加があり、総勢16名の子どもが参加して行われました。

 KODOMOラムサールでは、現地で行われる様々なアクティビティを通して、KODOMO会議で、子どもたち自身で現地の宝を6つ探し、それを伝えるポスターを作成するとともに、その地域のラムサール条約登録湿地をPRするメッセージを作成するという作業を行います。
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これに6つの宝のイラストを入れてポスターを完成させます!

 初日集まったばかりの子どもたちは、少し緊張しているようでした。自己紹介ゲームを行い、場がほぐれた後に、劇団シンデレラのミュージカルを見ました。劇団シンデレラとは、愛知県を拠点にして活動している劇団で、生物多様性を題材に各地でミュージカルを行っている団体です。いきなり博士が登場して、場が一気にほぐれました。
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博士登場

 ミュージカルでは、「いちど壊された自然は、元にもどらない。自然を守るのも壊すのも人間だ。」ということを、オオジシギやカッコウなどの、くじゅうに生息するキャラクターが登場し、歌と踊りを交えながら、楽しく伝えてくれました。
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ミュージカルの様子

 次に、子どもたちによる、自分たちの地域の湿地紹介がありました。琵琶湖では、琵琶湖でとれたニゴロブナを使ったなれずしづくりを通して、湿地の恵みを体感する活動を行っているなど、各ラムサール条約登録湿地で、みなユニークな活動をしていることがわかりました。
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藺牟田池には、ベッコウトンボが住んでいます!

 夜ご飯を食べたあとは、初めてのアクティビティ。「くじゅうの暮らしと自然」というテーマで、九重町生物多様性保全対策協議会会長の、時松和弘さんにお話いただきました。
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時松さんのお話

 時松さんのお話では、昔は坊ガツルやタデ原では放牧が行われていたことや、湿地や草原では山菜をとったり、蓑の原料の蓑ガヤをとったり、屋根の材料にするカヤをとったりと、衣食住すべてに密接にかかわっていたことなどを、お話いただきました。

 最後に時松さんの思いをお話いただき、「自然は暮らしの中で守られてきた。自然を守ろうとして守られてきたのではない。だから、暮らしの文化を守っていくことも大切なんだよ。」という言葉で締めくくりました。
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時松さんが実際に作ってきてくれたチマキに、みんな興味津々。(くじゅう(飯田高原)では、防腐効果のあるヨシの葉を、スゲのヒモで巻くそうです。)

 今日明日の活動で、全国各地から集まった子どもたちが、くじゅうで何を感じ、何を宝に選ぶのか、今からとっても楽しみです♪
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by chojabaru-visitor | 2015-07-21 12:41 | 環境教育活動

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